タルコフスキーの『ストーカー』~クライテリオン盤ブルーレイを購入

■国内盤とクライテリオン盤ブルーレイの画質についてメモしておきます。まず、国内盤ブルーレイは最初から最後まで暗くて、画面が黒ずんでいます。HDとしての解像感はそれなりにあるんですが、色に鮮やかさがありません。案内人にとってのゾーンは安息の場所のはずなのに、国内盤の画質だと終末感がありすぎて、それが伝わりにくいんですよね。で、クライテリオン盤のほうはといえば、こちらは問題なく綺麗な映像を見せてくれます。適度に明るいので画面がすっきりと澄んで景色の見通しがいいし、色の調子もナチュラルで、草花の白や緑がみずみずしく映えています。こちらのゾーンは、穏やかな雰囲気の中に草のにおいやマイナスイオンが漂っていそうで、清い生気があるんです。そういうことから、霊場や、お寺の庭が醸し出すのと似た思索のムードも感じることができます。なので、ゾーンにはクライテリオン盤の画質のほうがふさわしいと思うんです。音質もクライテリオンに軍配が上がります。

クライテリオン盤

国内盤

クライテリオン盤

国内盤

■おまけ。『ストーカー』は美術イメージが本当に素晴らしい作品なんですが、映像だけでなく音楽にも意識を向けてみることをおすすめします。じっくりと耳を傾けてください。アルメニアのこだまが、じわ~っ、とサウンドトラックの底から澱(おり)を含みながら湧き出してきて、意識の深いところで覚醒しているような雰囲気があっていいんですよね。ゆっくりとこの世から遊離していく霊感を持っているんです。

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