『新・13日の金曜日』~いったい誰が殺っているのか? という番外編

原題 FRIDAY THE 13TH PART Ⅴ:A NEW BEGINNING

1985年 92分 アメリカ/監督:ダニー・スタインマン/出演:ジョン・シェパード/大阪・三番街シネマ1にて鑑賞/引用画像:チラシ,前売半券(蒐集品)

□トミーがジェイソンを叩き殺してから数年。トミーは過去の恐怖体験から不安定となり激しい暴力をふるうため、サナトリウムに入ることになった。そして、その施設を中心として、またしても惨たらしい殺人が起こり始める。ジェイソンは死んだはずなのだが?

■これは高校の校外学習で天王山へ行かされた帰りに、ついでに梅田まで出て鑑賞。券をもぎるカウンターの向いに若い女性の死体のロビー写真が貼ってあって胸があらわだったものですから、スタッフさんはトップの部分だけをガムテでなんとか隠そうと角度の思案をしていました。初日の夕方だというのに待合には50代くらいのおじさんが一人いるだけでシーンとしており、クライマックスの展開が漏れてくる音によってまる分かりという状況がキビシイ。だから、ずっと耳を手の平でふさいで終わるのを待っていたわけです。しかし、映画の出来はその甲斐もなく、といった感じでした。

■これ、コリー・フェルドマンに主役を張らせていれば、もう少しひねった面白みを出せたと思うんですよね。この時代のフェルドマンには、それなりに輝きもありましたし。ジョン・シェパードの陰気な感じも悪くはないんですけど、いかんせん鑑賞者の興味を引っぱって行けるような個性がありませんでした。ラストでは、タイトルに“A NEW BEGINNING”という言葉がつけてある理由がはっきりします。が、実際は次の作品でその約束は果たされず。おそらく製作費を出す偉い人たちが、その路線変更はやっぱりマニアックすぎるんじゃないかと判断したんでしょうね。残念、ぼくはそっちの方向が観てみたかったのに。※ネタばらし→ ちなみに本作の犯人なんですが、トミーでもジェイソンでもありません。「息子が死んだから、お前ら皆殺しにしてやる!」という一作目と同じパターンのやつです。

■このチラシと半券は70年代ふうの直接的な下品さがマル。写真に手描きで流血を足して、ささくれ立った漢字を添えて、凄惨な感じをアップさせております。カッコわるくて、アブノーマルで、それがかえって印象に残るんです。革バンドで両目をグイグイ締めつけている画が大写しで迫る……。デート客を追い払うようなデザインです。

シリーズ番外編としての珍しさ ★★

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