◆阪急 スクリーン・ネットワーク

■80年代、金曜日の夜にFM大阪で映画音楽の番組がありました。ぼくが聴き始めたときのパーソナリティは木曜洋画劇場の河野基比古さんで、番組名は『阪急アワー スクリーングラフィティ』。提供は阪急電鉄です。その後、河野さんから川村龍一さんにバトンタッチ。たしかこのときだったはずですが、タイトルも『阪急 スクリーン・ネットワーク』に変わりました。

■『スクリーン・ネットワーク』のオープニングは、まず阪急のCMから入っていたと思います。若い女性の声で「クジラの話を知っていますか?」というポエムが始まって、阪急百貨店のコンコースの上には見えないクジラが泳いでるんですよと雑踏のSEをバックに話すんですね。なんかこのCM、雰囲気がよくてね~。で、時が流れて梅田コマ劇場の場所がHEP FIVEに変わったじゃないですか。あそこに初めて入ったとき、ぼくは上を見上げてすごく嬉しくなったんです。「CMでゆうてたクジラ、ここにおるやん!」て思ったんですよね。ナビオが船の形に似ているから、あの辺りは海という設定なのかしら?

■さて、番組はその後さらに野沢那智さんに引き継がれまして、野沢さんの代で幕を下ろしたと記憶しています。野沢さんは役者なのでインサイドの話もあって、番組内容に幅が出て面白かったです。アシスタントを務めていた方で名前を覚えているのは、関西テレビで深夜劇場の解説もされていた増井孝子さん。このお姉さん誠実そうやし、それにしても心地いい話し声やなあといつも惚れ惚れしながら聞いていました。

■番組でよくかかる曲の中でいちばん好きだったのは『ミスター・アーサー』のテーマ曲となる<ニューヨーク・シティ・セレナーデ>。酔いどれ主人公のことをバート・バカラックのロマンチックなサウンドと、クリストファー・クロスの清涼感のある声で歌う、名曲中の名曲ですね。酔っぱらいがどこかにはさまれるとか、出られなくなるという話はジョークでも耳にしますが、これをサビの部分で「お月様とニューヨークの間に、はまり込んでしまったら」なんて歌詞に転じているのが、アーサーに似合っていて、とてもお茶目だと思います。

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