『クエスト』~グラフィックデザイナー ソール・バスの監督作

原題:QUEST

1983年/監督:ソール・バス/引用画像:本編より

■ソール・バスとその奥さんが監督した『クエスト』。これはブラッドベリの「霜と炎」を原作としているらしい30分のファンタジー映画で1983年の作品。ツルモトルームのスターログによれば、製作費は200万ドルとのこと。特撮がメインの作品なのでそこはごまかさず、出来は当時のSFXの水準をクリアしております。本作にはプロットがあるだけで物語の起伏がなく、お金のかかった長いCMをみているかのような印象です。一応の筋立ては一族の希望を託された青年が未知の荒野へと旅立つ冒険もので、ほぼ同時期の『ネバーエンディング・ストーリー』を連想させる画作り。遺跡での石像の崩落や荒っぽい原人とのゲーム対決といった危機をかわしつつ、主人公がひとり、急ぎ足で目的地へと向かっていきます。次々と場面が変わっていくので、意外と退屈はしません。

■取っ付きがよくて、当時の子供や若者には魅力的な映像だったと思いますよ。ただしこれ、特殊な団体の上映会に招ばれて観た後で、そちらの方々から熱心なお誘いを受ける、みたいな、どうもそんな感じの印象があるんです。名前や住所を書いて、次の約束までさせられるような雰囲気の。で、終わりのクレジットを見ると製作陣が日本。いったい、これが作られた目的は?

レア感        ★★★★★

映画の出来      ★★★

サイファイ・デザイン ★★★

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